コーチとして経営者や部下同僚などから求められる人材像とは。

求められる人材像:コーチングを知る

経営者に信頼されるコーチ

「経営者に信頼される」ということは、コーチングを通して「利益をもたらすことができるか」ということです。
企業経営者は、しっかりとした「経営理念」(価値観、こだわり、信念)を持ち、会社にとって社会に果たすべき使命は何かを「ミッション」として発表、そして事業を通して実現したいことを「ビジョン」として打ち出すわけです。
会社とは、この「経営理念」「ミッション」「ビジョン」を第一線の現場まで共有化し、そのためには何をするかを考え、行動していくものです。
そのため、コーチとしては何をなすべきなのか、コーチングスキルをどのように使い、コーチしていくのか、その結果としてどういう社内風土を構築していくのかを考える必要があるわけです。この社内風土については、経営者との徹底的なディスカッションから生まれてくるものです。経営者と徹底的に討論することによって、その会社のもっているもの、経営者の考えているあるべき姿がみえてくるのです。そうすることによって、コーチとして経営者から信頼されるのです。

部下・同僚から信頼されるコーチ

会社が答を提供していた過去の時代に要求されていた社員像:
(1)上からの指示・命令にただ黙って従って、指示された仕事を黙々とする社員
(2)まじめで、ただ一生懸命に頑張っている社員
(3)自分の分をわきまえ、その枠からはけっしてはみ出さない社員
(4)上の考えていること、組織の考えていることを、自分の考えとして行動する社員
自ら知恵をだし答を創造していく現在に要求される社員象:
(1)上からの指示・命令を自分のものとして咀嚼し、理解して仕事をする社員
(2)自分の考えを持ち、自分で考えて仕事をする社員
(3)自分の意見をしっかりと話し、上司・同僚と相談しあっていく社員
(4)上司・同僚とのコミュニケーションをきっちりととり情報交換を行い納得の上で仕事をする社員
クライアントが必要としていること「答え」を、クライアント自身が早く、確実に見つけるために、それをサポートするコーチが必要なのである:
(1)コーチとして全力を傾けて支えます。
(2)コーチがサポートすることによって、クライアントが早くできるようになります。
(3)中途半端にあきらめて、サポートを放棄しないことです。
(4)コーチ自身が、むりやりにクライアントを引っ張っていってはいけません。

優れたコーチは、この社員たちの自らの変革行動を支援することによって、部下・同僚から信頼されるコーチとなるのです。

ストレス耐性のあるタフなコーチ

コーチの仕事は魅力的な反面、ストレスがたまりやすいということも事実です。人の心に訴えていく仕事であり、人が思ったように動いてくれない。心を開いてくれないということはよくあることです。「他のコーチとのレベルの差」「クライアントからのクレーム」「経営者からのクレーム」「同僚・部下からのクレーム」自身にとって痛手となりうるストレス要因がたくさん存在します。どのようなストレスに自分は弱いのか?どのようにストレスと付き合うのか?ストレスマネージメントをいかに行えるかが、充実した仕事の時間を過ごすためのポイントになります。

クライアントに好かれるコーチ

クライアントは自ら「答え」を持っているのです。そして、コーチはその答を表に出してあげる手助けをするのです。(コーチは、クライアントが持っている潜在した「答え」を顕在状態に導く支援をします)。
一見するとクライアントは、コーチからの「答え」を求めているように感じられます。
「私はどうしたらいいかわかりません。コーチのおっしゃるとおりにしますので教えてください」多くのクライアントがこのようにコーチにすがろうとします。しかしながら、クライアントのことを一番よく知っているのは、クライアント本人であり、どうしたらいいかを知っているのもクライアント本人なのです。それが、クライアント本人にはわからなくなっているだけです。それゆえ、コーチはクライアントの話をよく聞き、クライアントを認め、クライアントに質問することによって、クライアントの本当の気持ちを、青天白日のもとに現して、クライアント自身がそれに気付くのを手助けするわけです。
クライアントは、コーチとの良好な関係を望んでいます。クライアントと良好な関係を築けるコーチこそが、クライアントに好まれるコーチと言えるのです。良好な関係とは、クライアントに対する注意や教育もできることも含まれています。

営業ができるコーチ

コーチは自ら行っているコーチングというものが、いかに効果のあるものであるかを啓蒙していく必要があります。
コーチを業として行い競争に勝っていくためには、自らのコーチング講座の企画立案(企業経営幹部のコーチング講座、幹部候補者のコーチング講座、などの企業内コーチング講座、子育て・家庭円満の秘訣コーチング講座、等々)を行い、それをみずからPRして歩く、営業センスが求められます。
営業にコーチが同行して相手先の要望をヒアリングし、相手先の実情に合わせたコーチング講座を提供していくことも必要なことです。

クレーム処理の上手なコーチ

どんな仕事においても、すばやいクレーム処理というのは重要なポイントになります。特にコーチの仕事・コーチングの実践においては、対象が人間で構成されるということから、想像しえないトラブルが発生するのです。クライアントがコーチに土足で入り込んでこられたとの感情を持つこともあり、人間関係がこじれてしまうこともあります。
クレーム処理が上手とはどういうことでしょうか。
クレームは高い確率で起こるものです。クレームは起こるものと考え日々行動することが大切になります。そして起こってしまったクレームといかに向き合えるかが重要になります。たとえクレームが起きたとしてもプラスに転換する気力と発想が必要なわけです。