1.「承認」の持つ意味

クライアントがコーチを信頼し本音を語ってこそコーチングの効果が出るものです、コーチがクライアインとのことを認めていることを表す言葉が「承認」です。

「承認」とはただクライアントを誉めればいいということではない。

クライアントをいい気持ちにすればいいということではありません。

コーチが心からそう思いクライアントを「承認」することが重要です。

コーチが「承認」することで、クライアントがコーチに反発を感じるようでは、逆効果になります。

そうならないように、「承認」するときには、たんにクライアントのことをいうだけの「Youメッセージ」ではなく、コーチの気持ちが含まれる「Iメッセージ」を使用します。

「Youメッセージ」
「あなたは、すごい。よくできたね」
「Iメッセージ」
「あなたは、すごい。よくできたね。わたしは、感動した」

ただ、たんに「Youメッセージ」で「あなたは、すごい。よくできたね」と言われるだけであれば、言われたほうは(「何言ってるんだ。全然凄くなんかない。もっと早くしろって言っているにちがいない」)と心の中で思って、愛想笑いで終ってしまうことがあります。

ひねくれてしまうのです。

「Youメッセージ」は、「批評」「批判」「非難」につながってしまう恐れがあります。

「私は、感動した」と心から言うことによって、言われた方は認めてもらったと感じるのです。

2.相手の気持ちを前向きにする言葉

どんな人にも必ずコーチとして「承認」することがあります。

目標が達成できそうになくて、元気のなくなっている人にこそ「相手の気持ちを前向きにする言葉」を使って元気づける「承認」が大切になります。

3.目標達成における「承認」の方法

あなたが立てた目標に向かって、一生懸命にやりました。

その結果、100の目標に対して、80%達成しました。

のこりの20%が未達成です。

あなたとリーダーの会話です。

あなた「リーダー、この間立てた目標ですが、80%達成しました」
リーダー「80%できたか。いいじゃないか。80%できたのはどうしたからかな」
「のこりの20%を達成するためには、どうしたらいいと思う」

目標の達成については、まずは努力を認めて達成した部分を承認するのです。

そして、のこりの未達成の部分の達成に向けて、コーチングを行うことが重要となります。