「沈黙」

1.「沈黙」の持つ意味

「沈黙」とは、クライアントの発している言葉にならない「サイン」です。

その意味するところは、コーチの質問がクライアントにとって重要なものであり、その答えをだすために、真剣に考えているということです。

コーチングの目的が、クライアントが自ら考え、気付き、実行していくことを、コーチとして支援することであり、このクライアントの「沈黙」という「サイン」に対しても、コーチとして支援しなければなりません。

「沈黙」に対するコーチの支援は、クライアントの考えがまとまるまで、ひたすら「待つ」ということです。

コーチは、何も行動しない、ひたすら「待つ」という「無」の行動をとり、クライアントに考える時間を与えるのです。

クライアントアが黙り込んでしまうと、クライアントとの良好な関係が阻害されたのではないかと考え勝ちであるが、それは誤りです。

クライアントが自ら考えている時間であり、それを邪魔をしてはいけないのです。

2.クライアントの「沈黙」に対してコーチの陥り易い誤り

「何か変なことを言っただろうか」
「何か気に障るようなことをいっただろうか」
「質問の意味がわからないんじゃないだろうか。言い方を変えて質問してみようか」
「答えが出しにくいようだ。違う質問にしてみよう」

3.沈黙」に対する正しい対応

クライアントが「沈黙」から戻ってくるのを待っています。

クライアントの「沈黙」を恐れてはいけません。