コーチングの語源やコーチングの種類について解説。

コーチングのうまれた背景:コーチングを知る

コーチングの語源

「人に教えることはできない。人が悟るように手助けすることができる」ガリレオ・ガリレイが言っています。コーチングという考え方は、1500年代にすでに登場しているのです。
「コーチ」が英語として使われるようになったのは16世紀で、当時は「馬車」という意味で使われていました。ハンガリー北部にあるコークスという村では自家用四輪馬車が作られており、それが語源となったと言われています。
その後「コーチ」は「目的地まで馬車で送り届ける」という意味の動詞として使われるようになりました。更に1840年代に「受験指導の為の個人教師」という意味で使われ始めました。それは、家庭教師が個人の能力に合わせたマンツーマンの指導をする方法を「自家用四輪馬車で目的地へ快適に連れて行く」ことに例えたところに由来しています。
1950年代に入ってから、「コーチ」という言葉は経営関連用語として登場するようになりました。その後、1980年代になるとコーチングに関する出版物が非常に多くなっています。その背景には、当時のアメリカ経済の不況が大きく影響しています。

日本におけるコーチング

核家族化・少子化の進展と共に、ジェネレーションギャップがますます広がりつつあります。
また、今日のような情報社会において個人の経験や価値観は更に多様化しており、その結果コミュニケーションの障害が起こりやすい状況にあるとも言えます。
個人の力が組織に有機的に作用していく為には、お互いの共通点と相違点を大局的に見つめ、お互いに学び合って向上しようとする視点が不可欠なのです。
コミュニケーション障害の存在を前提とした場合は尚更、異なる存在同士の交流が必要となります。 ビジネスの場はもちろんのこと、日常生活のあらゆる場面で、双方向型アプローチであるコーチングによって相互理解を深め、活発なコミュニケーションを通じて組織が活性化させようとの試みから、コーチング手法が取り入れられています。

コーチングの種類

コーチングには、大きく分けて二つの分野で適用されています。どちらも手法は同じですが、応用範囲の違いから「ビジネスコーチング」「パーソナルコーチング」の二種類に分類されています。

(1)ビジネスコーチング:
ビジネスコーチングでは、企業・組織において個人が本来持っている能力や可能性を最大限に発揮できるよう、人材育成マネジメントの一環として位置づけられています。この場合は、その企業の管理監督的立場にある人がコーチとなり、対象者は部下や後輩であることが多く見受けられます。
また、同じ組織の上位者と下位者という関係ではなく、外部のプロのコーチが企業内個人を対象に実施する場合もあります。
(2)パーソナルコーチング:
個人の自発的行動を促し、より高い目標達成に導く為のものであることから、日常生活のあらゆる面で取り入れられることが望ましいとも言えます。自分の人生がより豊かで充実したものになる為にコーチを依頼するという動きが、既に欧米では一般化しています。
テーマは、ごく私的な問題、たとえば家庭内のことや近所づきあい、恋愛に関することなど、様々です。
パーソナルコーチングについては、プロのコーチが携わる場合がほとんどです。しかしながら、コーチングのスキルを習得していれば、プロでなくとも自分の周囲の身近な人への応用はもちろん可能であると言えます。
また、コーチングは基本的にコミュニケーション手法ですから、二人以上の人間が存在して会話があるところであれば、応用できるものです。このような観点からも、コーチングの必要性や有効性が今後更に高まってゆくことが予想されます。