行動を起こそうよ編
才能(資質)や性格、キャリア履歴を活かしたコーチングの事例。
2017年も、皆様のコミュ力向上や、人材育成力アップのお役に立てたらうれしいです。どうぞ、よろしくお願いします。
社 長:「また、採用の時期が来ました。頭が痛い日が続くよね」
コーチ:「毎年のことですね」
社 長:「大体、うちみたいな弱小企業に就職を希望する人なんていないんだよ」
コーチ:「弱小企業だから、応募しないのでしょうか?」
社 長:「そりゃぁ、大企業がいいに決まってるだろう。安心できるし、カッコいいんだろうな」
コーチ:「セッションのテーマは、「大企業になる」ではないでしょう」
社 長:「そりゃぁ無理だよ。すぐになるわけない。まぁ、企業買収でもされない限り・・・」
コーチ:「では、今日はどんなテーマでセッションしますか?悩み事を伺う時間でもOkですけどね」
社 長:「いや、それは時間の無駄遣いだと思う。うちに足らないものを教えてくれないか?外からの目から見て、何が足らない?」
コーチ:「わたしの意見も大事かもしれませんが、御社のご担当者は何といってらっしゃるんですか?」
社 長:「うちみたいな企業では、優秀な社員は採用できないという意見だよ」
コーチ:「それは、社長の言葉にうなづいていただけではないですか?ご自分の言葉でおっしゃいましたか?」
社 長:「いや・・たしかに、そうですねと同意しただけのような気がする」
コーチ:「ご自分の勤める会社に魅力がないと嘆く社員は、喝を入れ直さないとなりませんよね」
社 長:「?(ハッと気づく)・・・それが、コーチ、あなたの意見ですか?それなら、まずは、私が喝を入れられないとならんね・・言いづらいことを指摘するからこそ、あなたは信頼できる。もう一度、考えてみるよ」
人は、悩みが大きくなればなるほど、思考停止になり、結果、行動しなくなります。経営者と言えども、それは同じです。
できることからコツコツと積み上げるしかない問題がテーマであれば、コーチは、まず、とにかく行動を促すための指摘を恐れずに出しましょうね。
竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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